「世界の中心は時計回りで?」第1回

『「世界の中心は時計回りで?」と聞いても何のことか分かりませんね。中心とは経済(政治)の世界の中心のことです。現在は米国です。その前19世紀は英国でした。そして21世紀は日本の東京と云うのが私の説です。栄枯盛衰は世のならいであり自然の摂理です。
 今から16年前の平成5年東京商工会議所主催の講演でこの話しをしました。この時は米ソ冷戦の時代は終わりドイツは統合されていましたが、参加者の多くの意見はドイツでした。しかし今ドイツはEUに参加し通貨もユーロに変わりました。
 私は経済の中心は世界の主要通貨(ドル・ユーロ・円)を持つ国が世界の経済の中心となり、時計回りでその中心は回転していくと考えます。中国の元はまだ国際通貨のレベルには達しておりません。中国が世界の中心になるは22世紀であると考えます。そして23世紀はインドへつながると考えます。
 英国は産業革命と植民地政策で、米国は自動車等の工業製品・豊かな農産物と軍事力を持って世界の中心となりました。では日本は何を持って世界の中心になるのでしょうか?そしてその時は何時来るのでしょうか?
 英国は産業革命で成功した1830年代で、米国は第一次世界大戦が終わった1918年頃と考えます。100年単位でその中心は回転していくこと考えるから、日本への中心移行は2030年以降と考えます。もうあと20数年後ですがこの話しは今回も含めて3回に亘り話させて頂きます。』