水無月

今日から6月「水無月」です。この水無月をネットで調べますと 『今まで水の無かった田んぼに水を注ぎ入れる頃であることから、「水無月」や「水月(みなづき・すいげつ)」「 「水張月(みずはりづき)」と呼ばれるようになりました。この時期の雨は稲が実を結ぶために重要なものであるため、豊作を願う人々の思いが、この呼び名に表れているともいわれています。』とあります。

子供の頃は今のような農業用の機械は無く、全て手作業でした。田は鍬で耕し、粗かきをするなどし、畦塗りもしました。それが中々上手くいかず難儀しました。

田植えは親戚や隣同士で助け合い行いました。田植えが終わると、朝学校へ行く前に、田んぼの水を見に行くのが仕事でした。水の流れが悪い時は、水道を辿り鍬を使って流れをよくするのも仕事でした。

そしてこの頃になるとハエが出始め、ハエと蚤を駆除するために、外側の窓は全て閉め切り、家の中は消毒薬が入るように開けっ放しにし、そこへ今では考えられない「DDT」という消毒薬が玄関から送風機で吹き込まれたのです。又学校では蚤の駆除のため消毒薬を頭からかけられました。

この頃はハエと蚤との闘いの日々でしたが、イナゴは大切なタンパク源で、母が作った袋を竹竿に付け採りました。それを茹で佃煮にして食べました。美味しいかったです。

故郷の田植えが終わった水田を見ると、子供の頃の懐かしい思い出が走馬灯のように流れていきます。

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懐かしい故郷で撮りました。