生き雛様

昨日は暖かい春の陽射しが差し、桜🌸も咲き始めた高山市一之宮町水無神社の「生き雛様行列」を観に、何十年ぶりかで行って来ました。この「生き雛様」の行列は毎年行われていましたが、コロナ感染拡大でこの3年間中止になっていました。

ネットで調べますと「生き雛様のお祭りは、昭和27年に始まりました。飛騨はもともと蚕糸業が盛んで、春秋の2回蚕糸業祭がおこなわれていました。この蚕糸業農家の年中行事となっていた養蚕豊鐃と、地域農業の振興を祈念する春の養蚕業祭に、寒冷地のためにひと月遅れて行われるひな祭りをとり入れ、絹に象徴される女性の気品と幸福を祈念するために始まりました。」とあります。

この「水無神社」のご神体は標高1,529mの「位山」で、飛騨北部と南部の境界であり、宮川と飛騨川の分水界です。不思議なことに、この「位山」は新しい天皇が即位される時に、使われる「笏(しゃく)」が、この「位山」の一位の木を使って作られます。地元に伝わる言い伝えでは「笏は位山の大神が、新しい天皇に与える任命書である」とあります。

こんな不思議な言い伝えが残る、水無神社の「生き雛様」の行列を観ていますと、先人が築かれた素晴らしい古しの文化に引き込まれていきます。

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