天職 ⑵ 風土診断

高齢化社会が進む中で、大きな社会問題になっているのが「定年制」です。国は65歳定年制を定めていますが、この定年年齢はまだまだ上がり「70歳定年制」になるのは、遠い先の話でないと思われます。

戦後生まれの団塊の世代などは「終身雇用制」の中で育ち、「一つの会社で一生勤め上げるもの」として教えられました。しかし、今は転職は当然の時代を迎えました。少しでも待遇の良い会社を求め若者が転職しています。

コンサルの依頼の中で、多いのが「退職」です。「退職者が多いので相談に乗ってください」という依頼です。この退職者を少なくするには二つの方法があります。その一つが「組織風土の改善」です。二つ目が「活性化による業務改善」です。

一つ目の「組織風土の改善」についてです。まず活性化研修に入ると最初に「組織風土診断」を行います。この「組織風土診断」とは、経営者の意向が強い「社風」とは違い、そこで働く人達の「職場環境と精神的な満足度」を測るものです。

多くの企業の活性化に取り組んだ経験から言える事は「組織風土は業績に比例する」ということです。この「組織風土診断」の点数が低いと業績も悪く、この点数が高くなると業績も比例して上がって来ます。私はこの「組織風土診断」は、「退職・天職率の割合を測る物差し」とも捉えています。

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