遡れば、18世紀までは欧州列国による植民地拡大の時代でした。この植民地が今も紛争を生む大きな要因になっています。何故なら大国の都合で国境線が引かれたからです。
もっと悲しいことは、植民地を利用してアフリカなどから、奴隷として米国などの国々に強制移民させられたことです。正に人権を無視した時代が長きに亘り続いたのです。
このような時代を乗り越え、19世紀の世界の中心「米国」が、世界の「警察官」として、世界を統治したと言っても過言ではありません。
しかし、この植民地拡大という過去のツケを、今も払拭することは不可能です。何故なら、植民地という「負の遺産」は、植民地となった国民にとっては、決して忘れることの出来ない「心の傷」だからです。
正に米国が世界の「警察官」という軍事力によって、植民地のツケを払拭し平和を維持しても、この軍事力の維持に莫大な費用を要し、長く続くことはありません。それが今現実となったのです。
この大きな「植民地・人種差別・貧富」という「負の遺産」をどう解消するのか?が、新しい21世紀を切り開く大きな鍵になると考えます。
続く