裸の王様 ⑴ 教え

「裸の王様」という言葉は、私の人生に大きな「影響」を与えました。この言葉は、28歳の時勤めていた飛騨信用組合の理事長から言われた言葉です。

当時、本店営業部の預金・為替・渉外などを統括する部門の係長でした。その頃口癖のように「何故こんな簡単なことが出来ないのか」と激しく部下を叱咤していました。その反動で「下裏係長の下では働けません」との声が上がり、理事長にまで、その声が届いたのです。

そして理事長室に呼ばれ、言われた言葉が 「下裏君!君は今、裸の王様だよ」でした。しかしその意味が全く理解出来ませんでした。すると理事長が「仕事は一人で出来るものではない。皆んなの力を借りなければ出来ない。お前さんが一人でどれだけ頑張っても、一人は一人の仕事しか出来ない。人には其々出来ることと出来ないことがある。どんな仕事でも「有難う!」と言い、「ここはこうすれば、もっと良くなるのではない」とアドバイスをするのだ。そうすれば、必ず部下は付いて来るから」と言われました。

                  続く

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