変化 94.行政の仕組み見直し 第17STEP「組織活性化研修 ⑹ 」

この「行政管理システム」を風化させることなく維持して行くためには、次の図通り「 PDCAサイクル ( 計画・実施・検証・改善 ) をしっかりと回すことが一番大切です。

f:id:swnm8:20211207202008j:image

今回、事例とした総合病院では、「医療管理システム」の構築を全職員で行いました。では、何故この「医療管理システム構築」を全職員で行うよいのでしょうか?それを考えるヒントは次の通りです。

仕事の手順や業務の流れは、必要から発生し、継続・継承を繰り返すことで、変化するとともに主体性を無くしていきます。時に慣例はその結果が悪いものになると予想されたとしても、それを簡単には改善出来ないものにしていきます。」

それを改善出来ない理由は次の通りです。

1. 手順の一部を変えては、その影響が他に及ぶから。可能性があるから。
2. 手順を変える責任や権限が不明確だから。分からないから。
3.手順や仕組みを変える方法が無いから。

などがあります。

見方を変えれば、手順や仕組みが、それを使う人が作ったものでないからとも言えます。つまり、組織がプロセス管理によりノウハウを貯め、自ら改善して行けるようにするためには、まず第一歩として「自ら、システム構築に携わること」が最も効果的と言えます。

そのためには、今回事例とした総合病院では、全職員が参加して「仕組み作り」を行い、この総合病院独自の「医療管理システム」を構築しました。その結果、医療ミスや医療事故は大幅に減少し、病院の経営悪化の大きな要因となっている「医療訴訟」は、この20数年間一度も発生しておりません。

しかし時と共に、この「医療管理システム」は風化していきます。この風化を防ぐには、図のような「PDCAサイクル」を回すことは基本です。

その他に「ISO9000( 品質マネジメントシステム ) の認識取得は大きな効果があります。何故なら、3年毎に更新審査があり、毎年サーベイランス ( 監視監査 ) が行われます。そして、更新審査の時不都合が多発すると取り消し処分になります。

このISOという第三者機関の審査を受けることで、「医療管理システムが正常に稼働しているかどうか」をチェックすることが出来ます。又このISO9000を「医療管理システム」のチェックリストとして使用することが一番効果的です。

又この「医療管理システム」を風化させないために、弊社(株)飛泉が毎月定期的に訪問し、指導・コンサルを行っております。

                続く

f:id:swnm8:20211206095424j:image