変化 52. 活性化事例「総合病院」(10) 事前準備

「病院」という組織は、一般的な企業と比べて、人的規模が大きくなる傾向があるというのが事実です。

人員が多いということは、それだけマンパワーを掛けて取組むことが出来るということです。又いずれも、難しい専門知識を取得した専門家集団であるため、色々なことを勉強したり、考えたりする上に於いては、優秀な人財が揃っています。

しかし、人財が多いということは、逆に、システム全体の方向性を取りまとめ、どのようなスケジュールで、どのように進めるかという面で、足並みを揃えることは難しくなります。

それを補うために、チーム活動研修を開始する前に、チームリーダー、サブリーダーを担う人財を対象としで行うのが「幹部職員研修」です。

「幹部職員研修」では、チーム活動研修で行う、システム構築に対する課題のまとめ、分析からはじまり、その課題から、どのような仕組みを作っていけばよいのかの検討・割り振り・チーム構成・スケジュール作成を実際に行うと共に、どのような仕組みを作るのかという仕様や、仕組みを正式なものとする手順を作ります。事例とした病院では「稟議書」をその仕組みとして採用しました。又共通認識する場を設けることで、数百人規模の組織でも、全員参加による「仕組みの構築」が可能となります。

その「システム構築の方法」は、次の図の通りです。

システム構築の方法

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組織の規模に応じて、最終的に5人から10人のチームが何組作るれるかを検討し、そのチーム数に応じた数のメンバー(最終的にチームのリーダー・サブリーダーになる人員)を選出し、幹部職員研修の対象者とします。

幹部職員研修では、全職員研修で出された問題点の分析にはじまり、構築しなければならない仕組みの特定、スケジュール作り、チーム編成に至るまで、チーム活動研修がスムーズに進められる体制の準備をします。

                  続く

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