卒業 39. 仕組みの見直し開始

この仕組みを見直すために、60人規模の幹部研修を行いました。この幹部研修の目的は「全職員で行う仕組みの見直しのリーダーを養成すること」です。

この幹部研修は6月から8月まで、毎月2回、17時から20時まで行いました。この研修では、リーダー、サブリーダーを各30人づつ養成することが出来ました。

この幹部研修では、全職員研修で出された問題点の同種分類を行いました。その結果仕組みの問題点は1.290件となりました。

この問題点を解消するために、幹部研修で育成したリーダーとサブリーダーを中心に30チームを作り、出された問題点の配分を行いました。

そして9月から全職員研修を再開しました。この全職員研修では、毎月各6チームが一日と半日の研修を行い、仕組みの見直しと新しい仕組み作りなどを行いました。

研修参加者の研修レポートです。

「誰かが作った仕組みを用いようとしても、それは適切に用いることが出来ないことが分かった。職員一人ひとりが考え、意見を言い合い、自分たちで作った仕組みを用いれば、必ず働きやすい職場をつくることが出来ることを学んだ。なぜ、職員全員が研修に参加しなければならないのか?ということが理解できた。この研修に積極的に参加することで、もっと私たちの病院を、良い病院にしたいという意識を、持つことが出来る様になつた」

この研修は回を重ねることに、職員の意識は大きく変わって行きました。特に大きく変わったのはドクターの意識です。

各チームには、必ずドクターが一人参加しました。このドクターが参加することで、日常の業務ではあり得ないことも起きました。

このチーム研修も回を重ねる内に看護師から「先生!それは間違いです」などとドクターに対し、厳しい言葉が出るようになったのです。正に仕事の目線が交差する様になったのです。

   目線とは 恐ろしきもの 人を変え

     上から目線  人は育たず

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一刀彫りは時が経つほど渋い色に変わって行きます。