変化 29. 活性化事例「日中合弁会社」 ⑼ ファッションショー

そして「ファッションショー」を開催しました。普通、モデルの選定には、色々と問題が発生しますが、流石、一党独裁の中国です。董事長が選ばれたモデルさんへの批判は、一切聴こえて来ませんでした。そして活性化研修開始から3ヶ月後の3月21日、南通市の1,500人収容出来る「映画館」を貸し切り行いました。

そこには、南通市の地元テレビ局も来ていて、会場は従業員の家族、市民で一杯となりました。余りの賑わいに圧倒されるほどでした。そして最初に、董事長からの挨拶、オーナーの挨拶に続き、私が今回の活性化の趣旨を説明しました。この時も「意識改革」という「影」を踏まない様に、本当に気を付けて話しました。

モデルさんの多くは、「お化粧」をしたことが無く、顔は産毛で一杯でした。これでは、「お化粧ノリ」が悪いとの、オーナーの奧さんの専務の意見で、日本から持ち込んだ剃刀で全員の顔を剃り、お化粧を施しました。そして、お化粧をした自分の顔を見て、「ワア!」と驚きの声が上がりました。これも従業員の大きな「意識改革」となりました。

この工場では、長襦袢も作ってもいましたので、日本から「和服」を持ち込み、3人のモデルさんに着せました。和服姿を見るの初めての人が多く、これも中国の人に「日本の文化」をしていただく良き機会となりました。

この「ファッション」は地元をはじめ、南通市でも大評判となり、従業員の誇りとヤル気にも火をつけ、不良率を下げるのにも、大きな効果がありました。

                  続く

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従業員がモデルのファッションショーです。