変化 9. 文化の柱 ⑵ タクシー

中国の工場の行き帰りは、時々「タクシー」を利用しました。このタクシーで驚いたことは、タクシーを頼んだのに「パトカー?」が来たことです。

「何か事件?」と一瞬思いましたが、このタクシーはパトカーに似せた「偽パトカー」でしたが、走り出すと赤い回転灯も回り出したのです。何故?偽パトカーなのか?パトカーは高速道路の料金所を、料金を払わず通れるからでした。

中国に出かける時は、必ずタバコの「ハイライト」を数ケース購入し、お土産として持って行きました。どうも、このお土産の「ハイライト」を利用し、高速道路のゲートを通る時、運転手から通行管理者に渡されていた様です。

これを見て気付いたことは、通行管理者も「偽パトカー」と知っていて、暗黙の了解の中で、この「ハイライト」が通行料となっていた様です。

中国という国は、憲法の上に「一党独裁」という「共産党」があり、その「共産党」が、「絶対的権限」を持ち、日本の江戸時代の様な「五人組制度」があり、共産党の批判などをさせないように、お互いを監視し合う仕組みになっていました。今、それが携帯電話を使用し、国民一人一人の行動を管理をしている様です。

中国という国は、政治批判が出来ないことから、その反動として「見つからなければ、何をしてもよい」という、悪い「風習(文化)」が根底に流れている様に感じました。

                 続く

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