変化 10. 文化の柱 ⑶ 押す

中国で驚いたことは、「ノコギリ」も「カンナ」も「押して切ること」です。このノコギリもカンナも、中国から伝わったと言われますが、何故?日本では全く逆の、「引く様」になったのでしょうか?

しかし、ノコギリもカンナも押して切ることで、切り口が粗くなり、日本の様に綺麗な切り口にはなりません。そのため塗装をし、その粗い「切り口」を、隠してしまうのです。日本の様に「生地を活かす」ということは無いのです。このノコギリやカンナを押して切る方法は、欧州各国でも同じで、世界では押して切るのが一般的な様です。

これも「文化」です。日本の「引く文化」は、「高品質」な製品を作るという、世界に誇れる文化です。しかし、この日本の「引くの文化」は、「グローバル化」が進む国際社会の中で、色々な面でマイナスに働くのではないでしょうか?

「押してもダメなら引いてみな」という諺がありますが、日本が国際社会の中で、大いに活躍して行くためには、この「押す文化」も、大いに見習うべきではないでしょうか。

今回開催された、東京オリンピックパラリンピックは、残念ながら無観客試合となりました。しかし世界的に、新型コロナ感染拡大が広まる中で、この東京オリンピックパラリンピックの開催は、オリンピック・パラリンピック史上、歴史に残る大会になったと考えます。

多くの選手・報道関係者などから、色々な面で「高い評価」を受けたことは、日本の「文化」の高さを示す「証」です。本当に素晴らしいことです。

                 続く

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高山市苔川で「青鷺」を撮りました。