観光思考 ⑵

この「触れて、味会う滞在型観光」にするには、しつかりとした「仕組みづくり」が必要です。この「仕組み」とは「レールを引くこと」です。

レールを敷設するには、どんな問題があるのか?その問題の調査・分析を行い、どう解決すれば良いのか?など、色々の面から検証し「仕組み」というレールを敷設して行くことです。

その一つの例として、戦国時代が終わり300年という長きに渡り、平和な江戸時代が続いたのは、世界に類を見ない「政治・経済・文化」の「仕組み」が完成したからです。その一つが「識字率」です。江戸時代末期の日本の識字率は80%に対し、英国は10%とも言われます。この識字率からも、如何に日本の教育の「仕組み」が高かったかを知ることが出来ます。

このことは「飛騨の匠」も同様と考えます。飛鳥時代から「飛騨の匠」が卓越した技量を持ち「飛騨の匠」という称号を得ることが出来たのは、飛騨独特の「匠文化」が「仕組み」として完成していたことにあると考えます。この伝承されて来た「飛騨の匠」の「仕組み」を検証し、深掘りする事で、新しい形の「匠文化」が生まれるのではないかと考えます。。

この「匠文化」の花を咲かせたのは、仏教伝来により盛んとなった仏閣の建築と、神域のパワーを守るために建てられた神社から生まれた「祭り文化」です。

この「匠文化」と「祭り文化」をどう融合し「仕組み」として完成させるのか?が、今、建築が進んでいるホテルや観光業界にも大きな影響を与え、飛騨の発展には不可欠な要素となります。

世界の平和も全て「仕組み」の完成度が決め手になります。このことからも改めて「仕組み」の重要性を再確認する時代が到来したと考えます。

             次回に続きます。

   仕組みとは レールの敷設 完成度

    レール乗り物  揃い栄えて

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