今日は「飛騨の先人に学ぶ」を先延ばして中国での点滴を受けた事を話させていただきます。
今から25年前、縫製業の日中合弁企業の活性化で総経理(社長)をしていた時のことです。
疲労が重なり、8月2日の午後3時頃社長室で倒れてしまいました。気が付くと董事長(会長)の車の中でした。
その車で江蘇省南通市(人口750万人)の一番大きな病院に行きました。車から降りると30人近い社員が心配そうに取り囲んでいます。
病院の中に入りますと、廊下には沢山の診察待ちの人で溢れています。董事長のお陰で直ぐに診察を受け、点滴をする事になりました。そこで驚いたのは、何と‼️点滴の針が使い回しされていたのです。直ぐに董事長が医師に声をかけ新しい針で点滴を受ける事が出来ました。
そして点滴を受けたのは、搬送用のベッドの上で、マットの替わりに畳の上にひく「うすべり」です。私は良い方で多くの人は椅子や廊下に寝て点滴を受けています。
入院を勧められましたが、恐ろしくなりホテルへ帰りました。この点滴のお陰で体調は回復し、3日間ホテルで休んだだけで出社しました。
この経験から今回の武漢の様子を見ますと、25年前と医療環境は余り変わっていないのではないかと思います。それを生み出している最大の要因が「中国の医療制度」にあると考えます。
体験して初めて日本の医療制度に感謝するばかりです。
民忘れ 我が身を護る 国なれば
叫べど消され コロナ渦巻