点滴 ⑵

この点滴⁉️のお陰で活性化は大きく進みました。正に「雨降って地固まる」です。

ホテルで3日間休養しましたが、董事長(会長)がホテルの担当者に色々と手配をして下さり、部屋へお粥や元気が付くと言って珍しいスープなどもいただきました。点滴と暖かいホテルの対応のお陰で元気を回復し、4日目に出社しました。

朝、車を降りると、何と⁉️驚く事に正門に従業員が集まっています。董事長が「総経理が元気になって今日から出勤です」と話されると、涙を流す人、抱きついてくる人、拍手をする人と驚く様な事が起こりました。

たった3日間休んだだけで、こんなに私を待っていてくれるとは、目頭が熱くなりました。従業員は私が日本に帰り、暫く帰って来ないと思っていたのです。まさか4日後に出社するとは、誰も思いもしなかったのです。

この頃は毎日の生産計画を作成し、工程、品質、出荷管理などの仕組みが稼働し始めた時でした。「こんな時日本に帰ったら全てが水の泡になる」という危機感が私は勿論、従業員にもあったのです。

この危機感が活性化を成功に導く大きな力になりました。それ以降従業員の動きは全く変わりました。活性化の原点とする「相互信頼」が確立されたのです。そして活性化は大成功しました。

この経験から「仲間を信じ、如何にしつかりとした仕組みを作る事が大切か」を思い知りました。

   異国でも 命を懸けて 体当たり

     心を繋ぐ 橋が架かりて

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東海新幹線の中から撮りました。