「日本人はあばら屋に?:経済は人・もの・金で決まる」第三回

swnm82011-09-06

 今日は「樽式衣食住活性化法」の「食:経済」です。この経済の根幹を成すのは「人・もの・金」です。このうち一つが欠けても経済は発展しません。

 では日本の「人・もの・金」を一つづつ見てみます。まず人ですが、日本人の勤勉性と手の器用さ技術力は、日本経済を支える最大の力です。この勤勉性と技術力は「樽式衣食住活性化法」の「衣:文化」に繋がる、先人が築き上げた高い文化にあります。この人は「衣:文化」の樽が如何にしっかり作られているかを測る物差しでもあります。

 次に2つ目の「もの」ですが、この「もの」には「形のある有形資源」と「形のない無形資源」の2つがあると考えます。形のある物とは鉱物・森林などの資源です。日本は資源の少ない国ですが、この資源が大幅に少なくなった要因は、人口増によるものと生活習慣の変化にあると考えます。この少ない有形資源を活用し、付加価値を付けるその技術力こそ、2つ目の形のない無形資源です。この無形資源は日本文化から生まれ、築き上げられたものです。

 次に「金」ですが日本の通貨「円」はドル・ユーロと並んで世界の三大通貨の一つです。現在アメリカをはじめ世界経済の不安定経済を反映して「円」は、過去に経験したことのないほど円高が進んでいます。私はこの円高はまだ続くのではないかと考えます。その最大の理由はアメリカの債務超過など根本的な不安定要因が解消される見込みがないからです。

 もう一つ円が買われる要因は900兆円に及ぶ日本の債務内容にあると考えます。この債務(国債など)の多くは日本の銀行・企業なとど共に日本国民が購入しています。言葉を変えれば「お父さんが家族からお金を借りている」と同じです。 アメリカが債務超過で返済不履行などと大騒ぎになるのは、アメリカは日本のように家族からの借り入れではなく、世界中から借りているからです。しかし日本が家族からの借り入れだから安心というわけでは決してありません。

 この「食:経済」を「人・もの・金」の3つから見ると、日本の経済と云う樽はまだ心配することのないしっかりとした「経済の樽」であると考えます。
 少し話しを難しくしてしまい、私自身頭が疲れましたので「日本人はあばら屋に?」の「住;政治」は2・3日ごととします。ごめんなさい。