「不要の長物:百科辞典!捨てるに捨てられず」

『今回高山の倉庫に保管している書籍・書類を整理・整頓していますが、その中に三十数年前に買ったブリタ二カ百科辞典があります。この百科辞典は今思い返せば衝動買いだったと思います。時代は大きく変わり、今はインターネットで何でも調べることが出来ます。本当に便利になり、このブリタ二カ百科辞典は不要の長物になってしまいました。

「こんな高い百科辞典を買って何に使うの?」と家内が大きな角を生やし怒ったことを、今もはっきりと覚えています。正に家内の言う通り、この百科辞典は本当に活用しませんでした。ブリタ二カ百科辞典に申し訳けないことをしたと反省しております。しかし今、この百科辞典を捨てる気になりません。その理由は、その頃百科辞典を持つことが、私の一つの夢であったからです。この百科辞典を捨てることは、一つの夢を捨てるような気がし、どこか寂しいのです。

百科辞典の他に処分すべき書籍や書類が沢山あります。これもなかなか処分出来ないのが現実です。その理由は私の歩んで来た思い出の記録だからです。社員から「この書類をパソコンに保管しては?」との提案が出ています。現在ドッチファイルに保管されている書類は、三百冊以上ありますので、時代にマッチした保管方法を考えなければなりません。同時に思い切って古い書類は処分しなければならないと覚悟しています。

このブリタ二カ百科辞典を眺めながら、「もうお前は不要の長物だよ!」と言われないように、日々勉強し、半歩先を歩むように頑張って行きたいと思います。そして少しでも世の中のお役に立てればと願っております。』