漆喰

先日、孫に誘われてYouTubeを観ました。その番組は東南アジア?の未開地で2人の青年が色々な形の家をつくる番組でした。その中で驚いたことは、昔懐かしい「漆喰」の家をつくっていたことです。

子供の頃の飛騨の家は何処もこの「漆喰」づくりでした。漆喰にする土は裏山の粘土質の土を使い、そこに稲藁を細かく刻み繋ぎとし、それをよく練り合わせます。壁の基礎は竹で骨格をつくり、茅を使って細かく編んでいきます。その上に漆喰を塗っていきます。

この漆喰壁は暖房効果が高く、雪国では隙間風を防ぐ大きな役割を担っていました。この漆喰壁は空気を通し、昔から漆喰壁は、湿度調整の役割を果たし、湿気の多い日本には最適の建築法でした。

今回のYouTubeの番組では、壁の骨格は竹だけで、手際よく仕事をされる姿に感動しました。飛鳥時代に飛騨の人々が都の神社仏閣の建築に携り「飛騨の匠」として活躍されている姿が、YouTubeを観ていて走馬灯のように流れて行きました。

この子供の頃の懐かしい漆喰壁づくりを観ながら、次から次と新しい工法が開発され、消えいく漆喰壁の技術が、古い文化財を残すことからも、いつまでも伝承されることを祈るばかりです。

             漆喰に  隙間風入る 思い出と 

               雪が薄ら      布団懐かし          

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