頭の上の石

池波正太郎さんの言葉に「頭の上に石がぶらさがっていて、いつ紐が切れて落ちてもおかしくない。そのように、昔の人は常に覚悟しながら生きていた」この言葉にショックを受けました。何故なら余りにも生活環境が変化し、「頭の上に石がぶら下がっている」という感覚が全く無いからです。

ウクライナの人々をはじめ世界には、いつも頭の上に石をぶら下がっている生活環境の中で暮らしている人達が沢山みえます。振り返れば、日本も戦前まではこの生活環境とよく似ていました。

今は金さえ払えば、何でも手に入れることが出来ます。100円ショップに行くと「こんな物が100円で買えるの?」と驚くことが多々あります。簡単に何でも手に入る生活環境が、残念ながら「頭の上に石がぶら下がっている」という危機感を忘れさせてしまっているのです。

この30年以内に南海トラフ地震が発生すると言われています。又富士山の噴火も心配されています。そして世界の情勢を眺めると、ロシアのウクライナ侵攻が長引けば第三次世界大戦を引き起こすのではないかと危惧されています。

それに備えるには、池波正太郎さんが言われた「頭の上に石がぶら下がっている」という教えの重要性を改めて思い知りました。

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