冬の風物詩 4.雪おろし

飛騨の雪は今は少なくなりましたが、子供の頃は11月に入ると雪が降り始め、11月半ばには、根雪になりました。育った所は雪が多く、屋根の雪下ろしを何回もしまいた。時には朝から夕方まで雪下ろしをしました。

この下ろした雪またじがなかなか大変な作業です。私が屋根から下ろしたのを、母が下でまたじをします。屋根の上の雪は背丈程積もり、それはそれは重労働でした。

今、テレビで新潟や東北地方の大雪の中で、お年寄りの方が雪またじをして見える姿を観ると、その大変さが伝わり涙が出て来ます。

雪は雪国の宿命ですが、この雪が春の恵みの水となり、美味しいお米を作ります。やはり米は八十八と書くように、この雪下ろしもその中の一筆です。

今、高山に居ますが、今年は雪が例年になく多く、積もっています。まだ雪下ろしをするほど積もっていませんが、年を越し雪が降り続ければ、屋根の縁だけでも雪下ろしをしなければと思っています。

   積もる雪 天の恵みと 悟りゃこそ

     雪を恨まず  雪と闘い

                 岳 靖

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ネットから借用しました。