この宝物の問題点を抽出し「組織・意識・仕組み」に3分類しますと、その割合は、次の図の様に「組織2%・意識5%・仕組み93%」と仕組みが圧倒的に多いことに驚いの声があがります。「問題点が発生するのは、上司や経営者の管理能力の不備によるもの」と思っていたことが、まさか「仕組みの不備」にあるとは、参加者は皆んな唖然とされます。
この「組織・意識・仕組み」の3分類方式を作り上げるまでに、何年もの年月を要しました。この3分類方式で行うことで、問題点の解消が驚くほど速くなりました。しかしこの3分類を曖昧に行うと、問題点は解消されません。「仕組みの問題点は90%以上」と心して分類しなければなりません。
国も人が動かし、組織として動いていますので、この問題点の割合は「仕組み90%以上」になることは間違いありません。問題点を仕組みという方式で解消する大きな効果は次の通りです。
1つ目は「問題点の再発を防げること」です。仕組みを見直すことで、プロセスが明確になり、問題点が発生しても、どのプロセスで発生したのか？そのプロセスを見直せばよいのです。一番課題であった「問題点が放置されること」がなくなります。
2つ目は「業務の流れが明確になること」です。仕事の流れが仕組みとして明確になることで、業務の効率化を図ることが出来ます。新人教育にも大きな効果があります。
3つ目は「個人攻撃がなくなること」です。ミスが発生するとミスを犯した人を責め、パワハラになり、時には嫌気がさして退職という最悪の事態にまで発展してしまいます。この仕組みが完成することで、ミスが発生しても、ミスを犯した個人を責めるのではなく、仕組みの不備として捉え、それを見直すことで個人攻撃がなくなります。
続く
