激動の時代を乗り切るには 6. 文化

前回は「縄文文化に学ぶことではないでしょうか」と投稿しましてが、1万年続いた縄文時代にも、「自然と共存し、争いの無い」縄文人が築き上げた素晴らしい「縄文文化」があったのです。

さて「文化とは」とは、何でしょうか?この文化を広辞苑で見ると「文化は民族や社会の風習・伝統・思考方法・価値観などの総称で、世代を通じて伝承されていくもの」とあります。

この「文化」の基本となるものは「人の生き様」そのものです。争いの無い時代が1万年も続いた縄文人は、さてどんな思いを持って日々過ごしていたのでしょうか?

縄文人と現代人の「文化」の考え方の、大きな違いの一つは「宗教」です。特に現代人は偶像宗教にがんじがらめになっています。しかし縄文人は、自らの生活の中から作り上げた「風習・伝統・思考方法・価値観」が「文化」として確立されていったと考えます。正にそれは「与えられたものではなく、自ら作り上げたもの」です。それを永年に亘り継承されていったことに、又驚くばかりです。

今、私達が一番考えなければならないことは「色々な情報に流され、その情報が激流にように流れ、制御不能となり、いつ大きな岩に当たり、世界が消滅してしまうか?分からない時代に生きている」ということです。それを生み出している最大の要因は「経験知を活かすのではなく、情報化社会に流されて来たツケ」とも言えます。

このような時代であればこそ、自らの心が生み出す「文化」の大切さを、改めて考えてみることが必要ではないでしょうか。

                 続く

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