変化 3. 台頭

今から30年ほど前、企業を樽に例えた「樽式活性化法」を考案し、北海道から九州まで「樽が企業を活かす」というタイトルで、全国各地の商工会議所・商工会・各種団体などで講演して回りました。その時、こんな質問をしました。「20世紀の世界の中心は米国ですが、21世紀の中心は何処になると思いますか?」と問いかけました。特に東京商工会議所で行った講演では、米国が一番で、二番がドイツ、三番が中国でした。EUが誕生したのは1993年ですので、問い掛けをした時は、まだ、EUは誕生しておりません。

この質問に驚かれる方と「当然世界の中心は変わって行く。さて何処か?」と大変興味を持っていただく方の、2つに分かれました。今までの「世界の中心」を見てくると、それが変わることで、政治・経済を問わず、全ての流れが変わってしまいます。

「世界の中心」が変わることで、戦いの絶えない戦国の世紀となるのか?又全人類が、平和で安心して暮らせる世紀になるのか?それを左右するのが「世界の中心」になる国です。そんなことを考えると、この「世界の中心」が変わることは、他人事では済まされません。

30年前、商工会議所などで問いかけた時から、時代は大きく変わりました。その一番の変化は、中国の「台頭」です。誰もが、中国がこの30年間に、米国に次ぐ経済大国になるとは、想像で出来なかったのではないでしょか。

                   続く

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