僕はスマホ ( 3 ) 酷使

下さんの汗で漬物?になりながら、山歩きをしていますと「汗で濡れてごめんね」と言ってタオルで拭いて下さいます。しかし、そのタオルも汗まみれですから、拭かれても余り嬉しくはありません。「どうせ又、汗まみれのポケットに入れられるのだ!」と思うと泣きたくなります。

僕は下さんには無くてはならない存在ですが、余り「酷使」されると、疲れ果ててしまいます。そんな時、嬉しいことは、下さんも疲れ果てて、寝てしまわれることです。

もう僕に触れる元気もなくなり、全く別人の様になつてしまわれます。それが時には2日も3日も続く時があります。僕は疲れても、一日休めば元気を回復しますが、下さんは疲れ果てると、とことん寝られます。

この頭の疲れを癒す一つ方法として、山登りや山歩きを始められた様です。やはり、大自然は素晴らしいパワーを秘めていますので、精神的な疲労回復には最高の様です。

考えことを始められると、僕を手に持って暫くじーっとして見えますが、一つ心配なことがあります。それは僕を持ったままこっくりこっくりと居眠りをされ、手を離されると僕が宙吊りになってしまうことです。これは嫌です。

                   続く

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