洗心の森 ( 4 ) 経蔵

「洗心の森」の麓にある「安国寺様」には、飛騨唯一の国宝建造物「経蔵」があります。

こくふ観光協会の案内には

室町幕府を開いた足利尊氏と直義兄弟により、幾多の戦乱で亡くなった人々をとむらうため、六十六国と二つの島に安国寺が建立されました。

飛騨国の安国寺は、正平2年(1347年)国府にあった少林寺を改宗し創建されたと伝えられています。七堂伽藍と九つの塔頭があり、かなり規模の大きい寺でした。永禄7年(1564年)戦火により焼失したが、経蔵は焼けずに残りました。今の本堂は、江戸時代寛永元年(1624年)に再建されたものです。」とあります。

「経蔵」についての、こくふ観光協会の案内には

「飛騨唯一の国宝建造物 安国寺経蔵。

応永15年(1408年)建立された唐様素木造りの簡素な建物。欄間は波形連子の質素なかざり

日本の数少ない国宝経蔵(法隆寺経蔵、唐招提寺経蔵、安国寺経蔵)のひとつです。

経蔵内にある経本(木版一切経)を納めた八角形の輪蔵は、回転式のものとしては日本最古のものです。八角輪蔵には、本元というお坊さんが海を渡り中国に行き、杭州大普寧寺(現在は廃寺)で元の時代につくられた経本を買い求め、3年がかりで持ち帰られた5397巻が納められていました。(現在は2208巻が残っています。)仏を念じながら八角輪蔵を回転させると、一切経を全部読んだと同じご利益があると信じられてきました。中心の軸一本で全体のバランスを取り、ベアリングも使わず回り続ける八角輪蔵の素晴らしさは、飛騨の匠の素晴らしさでもあります。国宝指定(明治42年4月5日・昭和38年7月1日指定)」 とあります。

                  続く

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国宝の経蔵です。