私は神棚 ( 2 ) 大型化

「何が大型化ですか?」それは御神体を納める「お札の大型化」です。このお札の大型化が進み、お札のサイズと私達の神棚のサイズが合わなくなって来ているのです。これは困ったものです。ご主人様が将来を見据えて、背が高く、大柄な私を購入して下さいましたので、今の段階では問題はありません。しかしこれが20〜30年と経つと、お札の大型化はもっと進み、私のサイズでも難しくなるかもしれません。

ご主人様がこんなことを言ってみえました。「何と孫達は大きくなつたことか。大学生の一番上が183㎝・高校生の2番目が182㎝とは、そして長男が180・次男も180㎝と、なんと大きいことか。

昔は「6尺大男」と言われ、ご主人様も20代では177㎝あったとのことですが、今は174㎝と3㎝も縮まりました。私はどれだけ年月が経つても、決して縮まることはありません。今回のリフォームで、戸の丈は全て2mと一回り大きくなりました。

私の前の神棚さんは、岐阜の事務所にお見えですが、この神棚さんがこんな口癖を言ってみえました。「貴方はいいわね。背が高いから。私は背が低いから御神体の多くは、御本殿に収まらず、軒先に立て掛けてあるの。外側にガラスのケースがあるからいいものの、これが無ければ、冷たい風が真面に当たり、私は全くの役割立たずになるところよ」と苦虫を噛んでみえました。

                    続く

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