ご主人様は東海北陸道を通って、高山と岐阜を行き来されます。高山インターで中部縦貫道に乗ると、直ぐに乗鞍岳・笠ヶ岳・飛騨山脈・御岳様が見えて来ます。
すると、ご主人様はこの岳々に向かって「行って来ます」と挨拶をされるのです。僕も最初は驚きましたが、お爺ちゃんやお父さんの時も、同じように、挨拶をされていたと聞きました。
そういえば、飛騨では、岳々に神々が宿ると言われますので、その教えの影響でしょうか?僕も自然と「行って来ます」と挨拶をするようになりました。不思議なことに、この「行って来ます」と挨拶をすると、何となく安心出来るのです。
そして岐阜から帰り、小鳥トンネルを出ると、乗鞍岳が見え、すると「只今帰りました」と同じように挨拶をされるのです。僕も同じように「只今帰りました」と挨拶をします。
ご主人様は、この道中で、舌回しや「アエイウエオアオ」と大きな声で発声練習をされます。荘川インターに来ると、白山様が見えて来ます。又この白山様に向かって「行って来ます」と挨拶をされます。僕も同じように挨拶をします。
帰りも同じように「只今帰りました」と挨拶をされますので、僕も同じように挨拶をします。
それが終わると、舌回しと発声練習が続きます。謡や詩吟をされていたとのことで、ご主人様の声は歳の割に大きく響き、狭い車内で聞いてる方は耳が痛くなるほどです。
続く
白山様です。ひるがのサービスエリアで撮られました。