墨壺

この「墨壺」とは、大工さんの「三種の神器」の一つです。「墨壺」は「墨さし」ともいわれます。後二つの神器は「曲尺(さしがね)と釿(ちゃうな)です。

この墨壺に憧れ、是非「墨壺」という小説を書きたいと夢見ています。この墨壺は、墨が入っている墨壺と線を引くための墨縄があります。

この墨壺と墨縄を夫婦にしました。棟梁の大切な手足のなって働くお父さんが墨縄で、その大切な墨を守るお母さんが墨壺です。飛騨の匠の棟梁の日々の姿を、この墨壺夫婦の眼を通して、飛鳥時代の飛騨の匠を描いて行きます。

飛騨には飛鳥時代の古寺遺跡が17ヶ寺あります。飛騨市古川町の杉崎廃寺は発掘調査も終わり、写真のような「ミニ法隆寺」と言われる建造当時の姿を見ることが出来ます。

この墨壺と飛騨の匠に興味を持ったのは、縄文人の血です。飛騨は沖縄、アイヌ民族と共に縄文人のDNAが多く残る地域と言われます。

こんな夢を描きながら「墨壺」の構想を練っています。

   お父さん 今日の棟梁は 陽気だね

     墨乗り良くて  仕事捗り

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