「脳のパフォーマンスを全開して」


『今年のクリスマスプレゼントにパートで働いている甥っ子から本を頂きました。その本は「脳に悪い7つの習慣」です。この本は昨年のベストセラーに入っている本だと言ってプレゼントされました。甥っ子からクリスマスプレゼントを頂くのは初めてです。正直言ってビックリしました。又、甥っ子は次男の子供にもおもちゃをクリスマスにプレゼントしてくれました。本当にありがたいことです。
この本の著者は脳神経外科医の林成之さんです。2008年の北京オリンピック競泳日本代表チームに招かれ「勝つための脳」=勝負脳の奥義について選手達に講義を行われ、結果に大きく貢献しました。この時は北島康平選手が金メダル2個とリレー等で銅メダル3個と大活躍をしました。
私がこの本の中で一番興味を持ったのが次の文章です。「ところで、みなさんはアテネオリンピックでジャマイカ短距離走者パウエルが金メダルを逃したときのことを覚えていますか?パウエル選手は100メートル9秒74という記録をもち、金メダルが当然視されていたのです。しかし、金メダルは獲れなかった。そしてレース後に「75メートルまではトップで、勝ったと思った。そのとき横を走る選手の足が見え、まずいと思った。自分がなぜ負けたのかわからない」という内容のコメントを残しています。もうおわかりですね。そう、パウエル選手は二重の意味で脳の機能を低下させていたのです。レースがまだ終わっていないのに、「勝った」と思ってしまった。そのうえ途中で、「負けるかもしれない」と脳にとっての“否定語”を思い浮かべてしまった。このようなとき、メディアなどでは「油断した」などと表現されますが、単に「油断」でかたづけていては、同じ過ちをくり返すことになります。パウエル選手が負けた原因は、脳のしくみを知らず、最大の勝負どころで脳のパフォーマンスを落としてしまったことにあるのです。」
このことは人生においても言えるのではないかと思います。「定年を迎えた」「仕事をすべき時は終わった」等、否定的な言葉を使うことで上記のパウエル選手のように、脳は途端にパフォーマンスが落ちてしまいます。私の夢は100歳まで元気に仕事をすることです。そのためには今年一年も自己に挑戦し、決してその夢を諦めることなく挑戦し続けていきたいと思います。そしてこの本のように脳のパフォーマンスを常に全開して走り続けたいと願っております。』