中国で活性化に取り組んでいた時、お昼ご飯は社員食堂でいただきました。社食のメニューは「スープ・揚げ物・惣菜」の3種類で大きな器に入っていました。
そこで驚いたのは、スープは自分のレンゲで直接取り、惣菜・揚げ物も同様に、全て自分の箸で取って食べることでした。これには驚きました。
董事長(会長)が私の姿を見て直ぐに、お椀とお皿を撮りに行き、スープなどを最初に盛り付けて下さいました。これでやっと食べる気になりました。
中国ではこれが食事のマナーであることを知り驚くと共に抵抗を感じました。何故ならまだレンゲなどにご飯などが付いたまま、スープをお互いに取るのです。不衛生極まりないことです。
社食は董事長など幹部社員と6人で食べましたが、その中の料理の1つが鳥の爪を油で揚げた「鳥もみじ」でした.この鳥もみじに驚きましたが、食べると美味しいのです。「これは美味しいですね。」と言ったことで、中国に戻ると必ずこの「鳥もみじ」が出るようになったのです。
この鳥もみじが出ると、従業員は私が来たと知り、ニコニコしながら迎えてくれました。食事はお年寄りの夫婦が担当してみえました。帰る時には必ず合掌し「ツバラ(ご馳走様でした)」とご夫婦に挨拶しました。
私が挨拶をすることから、自然に董事長をはじめ従業員も挨拶をするようになりました。その効果は大きく、料理の内容が変わって来たのです。この時「感謝すること」の大切さを改めて思い知りました。
この社員食堂で従業員と一緒に食べることで、従業員とコミュニケーションを取る大きなきっかけにもなりました。
食事とは命を繋ぐと共に、作る人に感謝することで、互いの心に火をつけ、大きな「やる気」という意識改革が出来ることに気づきました。
中国では「意識改革」という言葉は禁句でしたが、合掌し「ツバラ」という言葉1つが、活性化の最大の目的とした「意識改革」に繋がったことに感謝しております。

伊勢神宮内宮様の宇治橋で撮りました。