冬の風物詩 1.花餅

高山の「風物詩」の一つに「花餅」があります。子供の頃は父が切って来た株の付いた枝に、白い餅を細かくちぎり枝に付けました。そして座敷の梁に飾り付けました。雪の中に埋もれ、花がない雪国の生活の知恵から生まれたものです。今は、陣屋前・宮川朝市やスーパーなどでも売られています。

お正月が明けると、この花餅を外し砂糖をまぶして焼いて食べました。お菓子などが無い時代には、これが嬉しいおやつでした。ビュービューと吹雪いた朝には、部屋の中に雪が申し訳なさそうに入って来ていました。この頃は、今のような断熱材も無く、隙間だらけの家でしたので、花餅も寒そうに雪を被っていました。子供の頃の懐かしい思い出です。

f:id:swnm8:20221223192241j:image

ネットから借用しました。