問題の本質 15. 政治のISO規格 ⑴ 基盤

私達は大自然と世界の政治・経済・文化という「基盤」の上で生活をしています。残念なことに、この「基盤」は、今回のロシアのウクライナ侵攻やコロナ感染拡大などによって大きく揺れ動きます。地震や台風・豪雨などの「天災」による揺れを防ぐことは出来ませんが、戦争や紛争などによる「人災」の揺れは防ぐことは出来るのです。

それを目的に生まれたのが「国際連合(以下国連)」です。「国連」は国際連合憲章の下で、第二次世界大戦の勃発を防げなかった国際連盟の様々な反省を踏まえ、1945年10月24日に設立されました。しかし残念ながら、第二世界大戦の戦勝国となった中国、フランス、ロシア連邦、イギリス、アメリカの5カ国が常任理事国となり、この5カ国に拒否権が与えられたことにより、「人災」による揺れを防ぐために生まれた国連が、全く揺れを防ぐ役割を果たしていないのです。このようにまだ「人災」の揺れを防ぐ方法は確立されていないのです。

恐ろしいことは、この「人災」によって「基盤」が大きく揺れることで、世界中に不安の渦が広がり、この不安定な状態が続くと精神的に異常をきたし、時には戦争や紛争などの起爆剤となることです。本当に恐ろしいことです。

                 続く

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乗鞍岳が真っ白に雪景色しました。