変化 42. 活性化事例「総合病院」(2) 大荒れ

今回「政治の仕組み構築」のモデルとするとする「総合病院」は、ベッド数320床の「中堅総合病院」です。活性化依頼の目的は「経営改善とISO9001(品質マネジメントシステム)の認証取得」でした。

この「総合病院」の活性化に入って、最初に行ったのが「医師」の研修でした。この「医師研修」は、30数名の医師を2チームに分けて行いました。

この「医師研修」は、開始当初から大荒れの研修となりました。一人の医師から「総合病院の活性化の実績はありますか?」と質問されましたので、「ありません」と応えました。するとその医師が「総合病院の活性化の経験の無い人が、病院の活性化など出来るわけがないでしょう。院長!こんな人に依頼するとは、おかしいと思いますが。」と大声で、大太刀を振り下ろされたのです。院長の顔も引き攣り、私を見つめられました。

そこで「私の仕事は、職員の皆さんの意識改革と問題点を抽出・分析し、仕組みを見直して、新しい医療管理システムを構築し、医療ミス・医療事故、医療訴訟を防ぐことです。それを解消するためには、全ての仕組みの見直しをしなければなりません。どの業種でも、当社が行う樽式活性化法の基本は同じです。この活性化の中心になられるのは、病院の中を一番知って見えます、先生や看護師さんなど皆さんです。皆さんが活性化を担う主役であり、先生なのです。私は目的地に、無事に着くように導く、水先案内人です。この病院の活性化は、必ず成功すると確信しております。」と言いました。

その後、色々と質問は出ましたが、その質問に的確に応えられたのも、長年の経験知のお陰と感謝しております。そして、最後は「宜しくお願いします」との言葉をいただきました。

病院の活性化を成功させるには「如何に医師のヤル気に火を付けるか」であり、その第一歩は成功の内に終わりました。

*「総合病院」の活性化の資料として、(株)飛泉のHP「病院の経営管理 : 書籍案内」をダウンロードしてご覧下さい。

                  続く

 

f:id:swnm8:20211015203352j:image