変化 ② 仏性の鍵

新型コロナウイルス感染拡大で「閉塞社会」という「負の変化」が起こっております。この「負の変化」の中で、一人ひとりが、この変化にどう対応すればよいのか?をしっかりと考えなければなりません。

先日「関善光寺様」へ行き、日本一と言われる「卍戒壇」を巡って来ました。参拝者は誰も見せず、一人で巡りました。真っ暗な戒壇の中では、少し心細くなりましたが、御本尊の真下にある「仏性の鍵」を求めて巡りました。

この「仏性の鍵」を見つけるという目的があることで、真っ暗な戒壇の中を、前に進むことが出来ます。

正に今起きている「負の変化」とは、真っ暗な戒壇の中に居るのと同じです。この先が見えない戒壇の中で、唯一前に進むという力を与えてくれるのが「仏性の鍵」という目標です。これと同じ様に「負の変化」に対応するには「目標を持つこと」です。

山登りをしていますと、時々山頂まで行くのを諦めかけることがあります。この諦めかけた心に「前に進め」と火を付けてくれるのが、鶯などの小鳥のさえずりです。

この小鳥のさえずりとは、家族や仲間などと話しをすることです。一人で考え込むのではなく「必ず朝陽は昇る」と前向きに捉え、一歩でも前に進むことです。そうすれば、真っ暗な戒壇の中で「仏性の鍵」を見つけるように、夢やヤル気が生まれて来ます。

父が失明した時、母が「お父さん!必ず朝陽は昇るから。子供達のためにも頑張りましょう」と言われたと父から聞きました。その時の両親の心境はいかほどであったか?真っ暗な戒壇の中で「仏性の鍵」を求める、心境そのものであったと思います。

こんな両親のご苦労を思い出しながら、この「負の変化」という難局を打破して行きたいと思います。

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