「風土(文化)は生きる力の源」第3回

『この「意識改革・責任権限の明確化・仕組みの見直し」を図るには、特に中小企業の場合全社員の参加が不可欠です。自分達で働きやすく、効率的に仕事ができ、不良率が低い生産体制を作るにはどうすればよいのか?など、その仕組みを全社員が参加し自ら考え作り上げるのです。

その結果生まれるものは、第一に「企業風土(文化)が改善されること」です。特に経営者への信頼度が大幅に向上します。第二には「仕組み理解度の大幅な向上とプロセス管理の重要性の理解が深まること」です。第三に「社員相互の情報の共有化と公私を問わずコミュニケーションが大変良くなること」などです。

このコミュニケーションの改善がうつ社員を快方に向かわせる大きな力になります。3年間うつ病で苦しんでみえた方が、活性化研修が進むとともに良くなり、一年後組織の見直しで総務課長に就任されました。企業風土(文化)を変えれば企業も大きく変わるとともに、社員の人生をも大きく変え夢が描ける日々を送れるのです。

私はこれを進めるために3年間を一つのスパンとして活性化研修を行っております。第一回の全社員研修ではポストイットを使用し問題点を抽出しますが、その85㌫は仕組みの不備に原因があり、それは自分達で解決しなければならないと全社員に知らしめることです。もう一点は経営者自身自社の仕組みは不備で時代にマッチしていないと知ることです。

世界は政治・経済を問わず大きく変化して行くことは間違いありません。この変化に対応するには、社員のやる気に火をつけ、潜在能力を引き出すことです。もう一点は活性化研修を通して社内の膿をしっかりと取り除くことです。そうすることで企業風土(文化)は又大きく改善され、厳しい経営環境の中でも勝ち残れる経営体制が整って行きます。』