リフォーム ⑵ 床

今回の「リフォーム」では「床」をバリアフリーにしました。以前はよく敷居につまづいて、倒れそうになりましたが、今は、母屋から物置に入る時の段差以外、その心配は無くなりました。こんな家に住めることを感謝しております。

40年前に新築しましたが、その時は、まだバリアフリーによる建築方法は無く、段差だらけの家でした。

父は42歳の時、失明しましたが、その原因は第二次世界大戦で中国に行き飲んだ、メチルアルコールではないか?と言われます。1年後には全盲になりました。今思えば、全盲の父には、この段差のある家は、大変厳しかったと思います。

父の手を取り、訪問治療に行きましたが「お父さん!段差があるよ。気をつけて!」と声を掛け、歩く速度を落としますと「有難う」と言って、私の肩をホン!と叩きました。懐かしい思い出です。

全国の駅などで、身障者に優しいバリアフリーの街づくりが進んでいますが、これには大賛成です。障害者にしか、分からない段差の恐ろしさを、健常者も知ることで、心通う、温かい街づくりに繋がると確信しております。

   何事も 段差一つで 大怪我を

    防ぐ手立ては 思いやる心

f:id:swnm8:20201106011844j:image

宇津江四十八滝で撮りました。