気配

何の気配?それは「大雪の降る気配」です。高山は23日の朝3㎝程降ったようですが、大雪なるような「気配」はありません。私の子供の頃から見れば、毎日11月頃の小春日という感じです。

飛騨地方では、大雪になる時は底冷えがし、夜にはなんとも知れない不気味な雪鳴りします。今年は全くその気配がありません。

昨年の初詣も余り雪は積もっていませんでした。雪が降らなければ、雪掻きをしなくてよいので有難いですが、問題もあります。

この大雪が森林の虫の駆除をしてくれるのです。飛騨は山国です。飛騨が天領になった最大の要因は「良質の檜などの木材にあった」と言われます。この森林を食い荒らす虫に恐れていたのです。又大雪は田畑の虫も駆除すると言われます。このことから飛騨では「大雪になれば、実り多い良い年を迎えられる」と大雪を大歓迎したのです。

こんな大雪を大歓迎した時代は終わり、雪はスキー場以外歓迎されなくなりました。最近の温暖化現象は、この雪の量でもはっきりと眼に見えて分かります。

「さぶいなぁ」と声を掛け合い、半纏を着て、こたつに潜り込んだ、幼い日々が懐かしく思い出されます。

   大雪は  野山を守る  福の神

    時代は変わり  飛騨も暖国

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先日撮った乗鞍岳ですが、余り麓まで雪は来ておりません。