春を告げる音楽隊🎶

swnm82015-03-08

今年は全国的に大雪に見舞われましたが、飛騨も大変な大雪で、私も雪下ろしを2回しました。厳しかった飛騨の郷にもやっと春の足音が聞こえて来ました。

そうです‼️ 待ちに待った春を告げる音楽隊 🎶 が足早に登場です。その音楽隊とは「雪解け音楽隊」です。大屋根から落ちる雪解け水は小屋根や地面にあたり、ピアノを弾いてるように「ピンポン、ピンポン、ピンポン、・・・」と交響曲が流れるように休むことなく弾き続けます。

大屋根のツララはパイプオルガンのようで風が吹くとその音色は変わり、哀愁を帯びたメロディーにも変わります。それを聴いていると、長く厳しかった日々が走馬灯のように流れ、つい「春が来た、春が来た、何処に来た…」と口ずさんでしまいます。

又耳を済ますとあっちこっちから雪解け音楽隊のコーラスが聴こえて来ます。白川郷五箇山の合掌づくりの里で歌われる民謡「コキリコ」を奏でるような「サラサラ、サラサラ、サラサラ・・・」と谷川の雪解け水が流れています。その流れは春が近ずけば近ずく程早くなり「ゴー、ゴー・・・」と大きな音を立てて流れ、大ケストラの最終章を迎えるそのものです。

夜になっても厳しかった寒さは和らぎ、雪解け音楽隊は昼夜休むことなく「ピンポン、ピンポン.ピンポン、・・・」とピアノを弾き続けます。

オー!チョット一休み?。外を見ると雪が舞っています。「今日はこれで終わりです。」「ご苦労様でした。又明日も宜しくお願いします。」こんな挨拶を交わして一日が終わります。

4月14.15日の春の高山祭りの祭りばやしの練習も始まり、笛、太鼓の音が雪解け音楽隊と合掌して春の到来をお祝いしています。

こんな春の陽を浴びながら聴く雪解け音楽隊のコーラスは雪国でなければ味わえない厳しかった冬を忘れさせてくれる素晴らしい風物詩です。

「ピンポンと 春を奏でる 音楽隊」