「車のディスクチェンジャーは老若男女でいっぱい」

『私は今、クラウンに乗っていますがこの車のディスクチェンジャーの中には社員が入れた“モー娘。”のCDや私が入れた三波春夫さんの歌謡浪曲・落語・お経等大変バラエティに富んでいます。特に社員が入れたCDは500曲以上に及び、お客様がCDを聞きましょうと言われ、音楽が流れてきますとビックリされます。「社長、大変若い歌をご存じなのですね」正に苦笑そのものです。

私どもの仕事は遠距離に出かけることが多々あることから、このディスクチェンジャーから流れる音楽は疲れを癒す大きな役割を果たしています。先日同年配の知人が同乗し、三波春夫さんの歌謡浪曲瞼の母」を聞きしんみりとしてしまい、何か知らぬ間に2人ともうっすらと涙してしまいました。2人とも両親を亡くしていることからこの「瞼の母」の歌を通して父母の面影を思い浮かべていたのです。

若い人の歌を聞けば自然に指が動き、拍子を打っています。その拍子が運転の疲れを癒す大きな力となります。この1台の車のディスクチェンジャーが若い社員と私とのコミュニケーションを図る素晴らしい力になっていることは間違いありません。しかし本当に便利なりました。このディスクチェンジャーから流れる曲で私は三波春夫さんの歌を覚えるようにしております。現在、長編歌謡浪曲では「俵星玄蕃・赤垣源蔵・紀伊国屋文左衛門・曽我の討入り・決闘高田の馬場」が歌えるようになりました。このディスクチェンジャーは歌を覚えると同時に発生練習を行うことが出来、一石二鳥です。』