今年は東京オリンピックが開催されることから、良い意味での「大波」が押し寄せて来ます。波は必ず引き、波が大きければ大きい程、引く波も大きくなります。この東京オリンピックが終わった後に引く波を覚悟しなければなりません。

海も湖も全て波によって浄化されます。全く波の無い海や湖は、酸素が行き渡らず、その結果浄化されず死の海、湖になります。この大きな浄化作用を生み出すのが「台風」です。自然は素晴らしい知恵を持つています。海水の温度が上がれば、その温度を下げるために台風が発生し、海水を攪拌するのです。

経済も全く同じです。定期的に大波が来て、経済を攪拌しなければ、成長はないのです。地震や台風への備えと同じように、経済への大波の備えを常にしなければなりません。

その備えとは「活性化を行い、時代が求める仕組みを構築すること」です。。毎日毎日時代は動いています。その時代に合う「仕組み」にしなければなりません。この「仕組み」は企業ばかりではなく、行政においても同様のことが言えます。

   襲う波 引く波も返し 浄化され

    自然に学び  波と闘い 

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西伊豆戸田(へた)温泉で撮りました。

 

 

 

 

仕事始め 

例年の通り、今年の仕事始めも鋳物を製造するお客様の「全社員研修」で始まりました。このお客様は足掛け15年間、活性化のお手伝いをしております。高山市にある総合病院の次に、長く活性化に取り組んでおります。

この全社員研修は9時半から12時まで行います。以前は私が行っておりましたが、今は挨拶をするだけで、全て社員任せです。

この仕事を30数年間しておりますが、この間には山あり谷あり、時には大きな壁に打ち当たり四苦八苦しました。しかしこの四苦八苦が大きな経験知を生み出しました。

先日東京へ行きましたが、その時「人生の師」とする方から「下裏さんの話は、知識ではなく、経験に基づく実体験の話だから説得力があり、誰でも話に聞き入ります」と嬉しいお褒めの言葉をいただきました。

今年も沢山の人と出会い、沢山の経験知を蓄積し、多くの方々のお役に立てればと願っております。

  15年  積みに積みにし  宝箱

   活かし活かせば 社員溢れて    

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お客様の全社員研修です。15年間で社員数は4倍になりました。

財産 

「財産」と言えば、直ぐに「お金」を思い浮かべます。しかし「お金」は使えば無くなる「有限財産」です。

では無くならない「無限財産」とは何でしようか?それは「知恵という無形財産」です。この「知恵」という無形財産は、不思議なことに使えば使うほど増えて行くのです。

残念なことに、この「知恵という財産」は、直ぐには使えないことです。正に筋トレと同じで、鍛え鍛えないと使えないのです。この「知恵」という財産は、全ての生き物に天から与えられた素晴らしい贈り物です。

このブログも「知恵」を鍛える筋トレと捉えています。毎日毎日ブログを書くことは、常に何を書くを考えなければなりません。今、書こうとしている飛騨の匠を描いた小説「墨壺」も同じです。

「知恵」という無限・無形の財産を今日も貯めるために、頭をフル回転させ、楽しんでおります。

   知恵磨き  鍛え鍛えて  名刀の

    切れ味冴えて 世にぞ尽くせば

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朝陽に映える岐阜城です。

墨壺 タイムスリップ ⑴ 天生

お父さんの名前は「墨吉」私の名前は「しず」です。「しず」に変わる前は「ナツ」でしたが、私は声が大きく、いつもお父さんから「もう少し小さな声で!」と注意されていました。そして新しくお父さんが付けた名前が「しず」です。名前は「しず」になりましたが、名前通りに上手く行きません。私は大柄で少しふっくらとした体型で、お父さんは私とは反対に筋肉質で、小柄です。それでも仲の良いオシドリ夫婦です。

令和の時代は沢山の住宅が建ちますが、その多くは柱を断熱材などで隠してしまう方式で、折角の匠の技を生かすことが全く出来ません。そして過疎化が進み寺社仏閣を維持することも困難となりました。

こんな時代ですので、飛騨の匠と言われる棟梁は、みんな仕事が無いと頭を抱えています。これでは長年に亘り築かれて来た、飛騨の匠の技量が消滅するのではないかと本当に心配です。大工さんの三種の神器と言われた私達も、もう使われなくなる可能性もあります。こんな残念なことはありません。

地震が心配だと言って耐震に力を入れていますが、飛騨の匠が作った家は地震には本当に強いのです。この技量の高さをもっともっと知って欲しいと思います。

こんな心配をしていた時です。ある夜お父さんと抱き合って寝ていると不思議な夢を見ました。何とその夢の中で大きな大きな竜巻に巻き込まれました。そして気が付くと飛鳥時代にタイムスリップしていました。そこは飛騨河合村天生という山深い所でした。

「お父さん!凄い所にタイムスリップしましたね。令和のA Iの時代とは全く違う世界ですよ。でもお父さん!私達は1300年前の飛鳥の時代も棟梁にとって大切な大切な三種の神器ですよ。嬉しいな。万歳!」こんな会話を交わしながら棟梁の元で働くようになりました。

棟梁の頭の中を覗いてみますと、何と驚くことに奈良で見た法隆寺の伽藍が描かれています。棟梁はこんな大きな伽藍を飛騨古川杉崎に造ろうとしているのです!いやびっくりです。

令和の時代だったらA Iの力を借りて設計図を描くことは出来ましたが、設計から建築まで、全て人の力で行うとは本当に驚きです。棟梁にはどんな知恵が宿っているのでしょうか?さあ!これからが楽しみです。

  夢の中  目覚めて見れば  山奥の

   天に生まれし 棟梁出会いて

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墨壺です。

 

 

 

墨壺

この「墨壺」とは、大工さんの「三種の神器」の一つです。「墨壺」は「墨さし」ともいわれます。後二つの神器は「曲尺(さしがね)と釿(ちゃうな)です。

この墨壺に憧れ、是非「墨壺」という小説を書きたいと夢見ています。この墨壺は、墨が入っている墨壺と線を引くための墨縄があります。

この墨壺と墨縄を夫婦にしました。棟梁の大切な手足のなって働くお父さんが墨縄で、その大切な墨を守るお母さんが墨壺です。飛騨の匠の棟梁の日々の姿を、この墨壺夫婦の眼を通して、飛鳥時代の飛騨の匠を描いて行きます。

飛騨には飛鳥時代の古寺遺跡が17ヶ寺あります。飛騨市古川町の杉崎廃寺は発掘調査も終わり、写真のような「ミニ法隆寺」と言われる建造当時の姿を見ることが出来ます。

この墨壺と飛騨の匠に興味を持ったのは、縄文人の血です。飛騨は沖縄、アイヌ民族と共に縄文人のDNAが多く残る地域と言われます。

こんな夢を描きながら「墨壺」の構想を練っています。

   お父さん 今日の棟梁は 陽気だね

     墨乗り良くて  仕事捗り

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人生計画

毎年、お正月には「人生計画」の見直しをします。不思議なことに「人生計画」を立てると、夢としていたことが、叶えられるのです。正に「見る夢は叶えられ、見ない夢は叶えられない」です。

毎日、朝から晩まで、仕事のことと夢を追いかけ、頭の中はいつもフル回転しています。この夢を追いかけることが最大の生き甲斐です。

この「人生計画」を立てるようになったのは38歳の時からです。33年前コンサルとして独立してからの夢は「日本中を走り回りたい」そんな夢を描いていましたが「樽式活性化法」を考案したことで、全国を「樽が企業を活かす」というタイトルで講演して回ることが出来ました。

海外で仕事をして見たいと夢を見ていましたが、この夢も中国での縫製業「日中合弁会社の総経理(社長)」で叶いました。

この人生計画は30年単位で計画し、毎年お正月に見直しています。今年も新たな計画を立て、それに挑戦して行きたいとワクワクしております。

  人生も  計画立てて  PDCA

   歳を忘れて 夢を追いかけ

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初詣 

今年の初詣は氏神様の「辻が森三社様」御坊提灯を寄進した「高山東別院照蓮寺御坊様」唐門の提灯を奉納した「水無神社様」中3と高3の孫達の合格祈願に「天満宮様」をお参りして来ました。

この初詣で次の歌が閃きました。

  門松も  冥土の旅の  一里塚

   めでたくもあり めでたくもなし

これは一休禅師の歌ですが、この歌を見ると嬉しくなり、「こんな心境で過ごせたらなぁ」と願いに変わって行きます。

何故、ブログに歌を入れるようになったのか?それは高校の頃から短歌が好きだったからです。高校の修学旅行で読んだ歌が

  厳島  清盛公の  殿堂に 

   我立ち見れば 古思ほゆ

  あの光 子は親を呼び 親は子を

   今は広島 ビル立ち並ぶ

などと読みました。

こんな歌を読むことで、自然と歌を口ずさむようになりました。

私にとって歌は心のオアシスであり、物事の締めです。 こんな歌をいつまでも続けて行きたいと思います。

  何処からか 歌が冴えずり 文字となり

   もののけじめに 心安らぎ

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水無神社様で撮りました。