列車の旅 1.寝台特急「日本海」

講演や企業活性化には、よく列車を利用しました。一番思い出に残っているのが、今は無くなりましたが、大阪発の寝台特急日本海」です。午後9時、富山駅発に乗り、大館駅には朝8時に着きました。そして秋田県鹿角市のお客様の企業活性化に2年間通いました。

この寝台特急日本海」の寝台は、3段なっており、一番利用したのが一番下の段です。何故なら上がり下りをしなくてもよいからです。しかし夏場は中々下の段は取れず、一番上の段も利用しました。

寝台特急には独特の雰囲気がありました。それは「浴衣」が付いていたからです。列車に乗るとまず、この「浴衣」に着替え、車内はこの浴衣で歩き回ることが出来ます。この頃は男女の区別はなく、女性の方も余り気にすることなく、今では考えられないほどおおらかな雰囲気でした。

冬になると利用者は大幅に減少し、時には一車両に5〜6人ということもよくありました。こんな時は、見知らぬ者同士が、一箇所に集まりお酒を呑み交わしました。

こんな寝台特急の旅もできなくなりました。高度成長期の懐かしい香りがする寝台特急を思い出すと、ゴトンゴトンという寝台特急独特の音色が、耳を済ますと今も聞こえて来ます。懐かしい思い出です。

f:id:swnm8:20230317101157j:image

寝台特急日本海」をネットから借用しました。