4月のある日、中国の工場に出社し、工場内を廻りますと、幾つかのラインが止まっています。直ぐに工場長を呼び尋ねますと「今日は一人っ子政策の一環で、子供が一人いる従業員が妊娠検査に行っています」との回答です。
一人っ子政策の話は聞いていましたが、それが工場内で現状に起きているとは、本当に驚きました。この費用は全て会社負担になると知り、又度肝を抜かれました。この妊娠検査は3ヶ月に一回あり、その度にラインは停止することになります。
この一人っ子政策にも抜け穴があり、幹部社員の一部は、2・3人の子供がおり、それは共産党の幹部社員を優遇する政策で、それに意見を言うことはご法度でした。
この一人っ子政策のツケが、今、大変な社会問題となっています。その問題とは、一人っ子政策の時、多くの夫婦は男児を選んだことで、女性の数が大幅に減少し、男女のバランスが崩れてしまったことです。
又一人っ子政策は、子供を過保護状態にしてしまい、ワガママな子供から大人を生み出してしまったことです。
こんな一人っ子政策を行えるのは、共産党一党支配だから出来ることです。最近のデータでは、中国人が一番行きたい国は「日本」となっています。この自由にものが言える日本へ来て、中国の人達は何を感じて帰るのでしょうか?
中国の色々な面を見て来ましたが、本当の中国を理解するには、どっぷりと浸からなければ、理解出来ない面が、多々あることを思い知りました。
一人っ子 悲しむ顔に 声かける
それはご法度 国が許さず
高山市の宮川に新しく架かった歩道橋を撮りました。