案山子

高山市の郊外を車で走っていますと、稲穂が首を下げ、実りの秋を迎える田んぼの中に、写真の様な「お爺ちゃんが一輪車を引く案山子」を見つけました。

最初見たときは「何と元気なお爺ちゃん‼️」と思いましたが、よく見ると「案山子」です。腰が曲がり、みの笠着けた一輪車を引く、余りにも素晴らしい出来の「案山子」に暫く見入ってしまいました。

  山田の中の 一本足の案山子 

   天気が良いのに みの笠着けて

  朝から晩まで ただ立ちどうし

   歩けないのか 山田の案山子   

と歌われる童謡「案山子」は、何処か遠い故郷を思い出させて来れます。そんな「みの笠着けたお爺ちゃんが一輪車を引く案山子」にカラスや猪・熊も驚いているのではないでしょうか?

忘れていた父母の姿が、この「案山子」のお陰で思い出され、お彼岸の良き供養になりました。

   首下げ  稲穂が実る  山里に

    爺ちゃん案山子 心安らぎ

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