飛騨めでた

飛騨地方には「飛騨めでた」という祝い唄があります。この「飛騨めでた」は結婚式や宴会など酒の席では必ず唄われます。宴会の席では、開始から20分程すると、唄い手が指名され全員で唱和します。飛騨では「めでたが唄い終わるまでは席を離れてはならない」という厳しい決まりがあります。
その歌詞は「めでた めでたの 若松様よ 枝も 栄えて 葉もしげる」と只の祝い唄ですが、独特の節回しがあり、その節回しは地域によって様々です。
私は35歳の時、高山観光ホテルの支配人をしました。お客様に少しでも飛騨の文化に触れていただければと願い、各部屋へ挨拶周りをし、「飛騨めでた」を唄いましたが大好評でした。又全国を講演して周りましたが、その後に開かれる宴会の席でも、「飛騨めでた」を唄いました。懐かしい思い出です。

         先々を  開き願いて  飛騨めでた
                 盃重ね    足もほろろに