御嶽山

御岳山の噴火から昨日で半年が経ちました。この御岳山へは一人で山頂まで登り又夏休みを利用して子供達と飛騨山頂で9合目にある五の池まで登りました。飛騨側からの登山道はガラ場が多く厳しい山道です。この御岳山は御嶽教御神体であり、「六根清浄、六根清浄」と声をかけながら登山される山伏姿の方々や白装束に身を固めた女性の方々も多く見かけました。

この御岳山の飛騨側7合目にある濁河温泉は20代から行った温泉です。40数年前は電気は来てなくランプの宿でした。又電話も通じない静かな秘境の温泉宿でした。

この濁河温泉に惹かれたのは疲れを癒すパワーでした。この頃の道は舗装もされていない山道で高山から2時間かけて、仕事に疲れ、どうしようもなくなると2泊3日でいつも泊まる宿に転がり込みました。そしてただ寝、夜はランプの灯りの下、宿泊客と酒を酌み交わし又寝るだけでした。この宿には祭壇が設けられ、仁王様が祀られ修行者の方々が沢山宿泊して見えました。不思議なことに3日目には心身共に見違えるほど回復し、元気な姿で仕事に復帰出来ました。

このパワーを頂いたご恩返しの意味で、小学生だった子供達と御嶽山登山道のゴミ拾いにも出かけました。そのゴミの量は大変なものでした。子供達にはゴミ拾いを専門にさせ、私は子供達が拾ったゴミを背負い、汗まみれになりながら麓までの運び屋です。今思えば懐かしい思い出です。

改めて真っ白に輝く御岳山を眺めると、その素晴らしい姿に感動すると共に、亡くなられた方々の御冥福をお祈りし、大自然が持つ偉大な力に唯々頭を下げて合掌するばかりです。写真は高山市内から撮った御嶽山です。

「真っ白な 御岳の峰 神宿り」