「車の運転は馬の背と同じ」

『私が今乗っているクラウンは一昨年3月30日に購入し、まもなく3年目を迎えますが、その走行距離は92000kmになり、月平均4000km走る計算になります。私どもの仕事は研修やセミナーで多くの場合は車を使用することから、このような沢山の走行距離になります。この車の中は私の「座禅の場」とも捉え、車を走らせております。

人が気づきやひらめきをする3つの場所とは「馬の背・トイレ・枕」と言われます。トイレ・枕も時代がどれだけ進歩しても変わることはありませんが、馬の背は時代と共に変化し、この馬の背は自動車を運転している時ではないかと考えております。この馬の背とは馬の背中に乗り、揺られながら少し高い場所から景色を眺めることで気づきやひらめきが生まれることからこのようになったと考えます。そのスピードは違いますがドライブも全く同じです。私は物事を考えながら車を運転しますので、社員からは「物思いをしながら車を運転しては少し危険ではないですか」と言われます。私が特に物思いをして走るのが東海北陸道です。この東海北陸道は週に2〜3回高山の往復に使用していることから、私にとっては安心して走れる道の1つです。

この東海北陸道が気づきとひらめきを生み出す恵みの道路と言っても過言ではありません。さすがに雪道ではハンドルに気を取られ、余り気づきやひらめきはありません。一番気づきとひらめきが生まれるのは桜が花開く時と新緑が目にしみるようになるときです。この頃は車を運転することが楽しく、今日は何がひらめくのかワクワクしながら走っています。そしてそのひらめきが生まれるとすぐにパーキングエリアやサービスエリアに飛込み、ノートに記録します。後から見なおすと時にはその記録が期待したほどではないこともありますが、多くの場合夢を叶える大きな力を得るものとなります。これからも走行距離はまだまだ伸びると思います。そのドライブの中で夢が叶えられる大きなひらめきが生まれることを願っております。』