チャンス 

「金は工面出来るが、チャンスは工面来ない」と言われます。このチャンスを如何にしっかりと捉え、活かすことが出来るかによって、人生は大きく変わると考えます。

このチャンスは心の持ち方一つで、いつも目の前にあります。出会い一つにしても「チャンス」と捉えれば、素晴らしいチャンスが生まれます。

では「チャンス」とは何でしようか?「チャンス」とは、車にアクセルがあるように「人生の一つのアクセル」と考えます。

アクセルを強く踏めば速く走り、ブレーキを踏めば止まります。このブレーキとは自制する時です。このアクセルとブレーキを踏み間違えると大事故になります。

人生という乗り物を走らせるには、チャンスという一つのアクセルを踏まなければなりません。このチャンスがどこにあるのか?魚の目、鷹の目で探し続けることが必要です。

今日もこのチャンスを求めて、魚の目、鷹の目で走り回っております。それが元気の源です。

  チャンスとは 天が与えた 試練なり

   活かす殺すも  心一つで

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京都西本願寺様の床の修理に富士山とは匠の遊び心に感心しました。

金山

「活性化研修を行うと、どんな効果が期待出来ますか?」との質問をよく受けますが「活性化研修の一番の効果は従業員の知恵という金山を発掘出来ることです」と答えています。

私のコンサルの信念は「従業員あっての企業活動であり、従業員に不安を与えては活性化は成功しない」と考えています。そのため活性化に取り組む上で守るべきことの一つに「リストラは絶対にしないこと」です。短期間に決算上の効果を上げるには、従業員の削減が一番効果的です。これはコンサルが効果を見せるための手段であり、活性化には決して繋がりません。

この金山を発掘するには、まずどんな地質なのかを調べることが必要です。その地質調査が「企業風土診断」です。当社では独自に開発した診断法に基づき行っております。

発掘を初めても、最初は土砂ばかりで、金の採掘量は微量です。しかし半年を経過すると採掘量は大幅に上がり、1年後には採算可能な採掘量になり、そして3年後には、周りも驚くような採掘量になります。

この従業員の「知恵の金山」は無尽蔵です。この金山を如何に発掘するか?が、企業活性化の大きな分岐点になると考えます。

  何処にでも   金山溢れ   いる中で

   気づかぬ経営者(ひと)の 何と多きか

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従業員の知恵もこの自然の様に無尽蔵です。

 

 

 

楽々提灯 

昨年から岐阜市にある「安藤商店」と高山市に設立した「高山提灯」のコンサルをしております。この会社は「提灯」を製作・販売しております。

「提灯」は電灯が点くまでは、灯りの全てでした。千年以上の歴史を持つ、人類の生活には欠かせない物でした。この「提灯」は図のような部材で出来ています。

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「提灯」の弱点は「火災」です。蝋燭で灯火とすることから、それが倒れるなどして、火事を引き起こし、時には街を焼き尽くすような大火災も起きています。

提灯のもう一つの弱点は「火袋が和紙で出来ていることから雨に弱いこと」です。この火災に強く、雨に強い提灯を安藤商店が開発しました。灯は「LED電球」を使用し、提灯本体自体が「雨に強く、火袋は雨に強い和紙」で出来ています。「提灯は雨に濡れても大丈夫」という新しい時代が到来しました。

「安らぎを与える提灯が雨の夜も灯る」そんな求め続け来た時代の到来です。有難いことです。

  小雨降る  闇夜を照らす  灯火に

   心も何処か  ほのぼのとして

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高山市本町4丁目33番池にオープンしました。

風邪

年末から風邪をひいて寝込んでしまいました。風邪をひいて寝るのは何年かぶりです。インフルエンザの予防注射は毎年11月初めに受け、今年も 11月はじめに受けました。

今回の風邪はしぶとく、中々完治しないことです。歳のせいでしようか?少し無理をし、疲れが溜まると疲れが取れません。同年代の仲間からは「下さんは働き過ぎ。お前さんはお化け」などと喜んでいいのか、皮肉なのか、分からないことをよく言われます。

この風邪を治す最高の薬は「休養と食事」にあると考えております。このことから、とにかく休むことを心掛けています。仕事始めから単身赴任ですので、野菜や肉などを買い込み、カレー味の豚汁を作って食べています。有難いことに食欲は旺盛ですので、3食しっかりと食べます。

風邪をひいても頭はフル回転しますので、ブログや小説「墨壺」は書いております。お陰様で大分良くなりました。来週からは元気に走り回りたいと思っております。

  久しぶり  風魔襲いて  中休み

   歳を忘れず  身体労り

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余り見たことのない夕焼けです。

墨壺 ⑵ 出会い

棟梁は飛騨河合村天生(あもう)の生まれで、大柄で背丈は6尺余りあり、誰もが一目置く存在でした。歳は今年35歳油が乗った働き盛りです。家族は元棟梁のお爺ちゃんとお婆ちゃん、お母さんと子供は15歳の長男を頭に男女5人の9人家族です。代々大工の家系で、12歳で手代として飛鳥の都の神社仏閣の建築に携わりました。子供の頃から神童と言われるほど機転が効く頭の良い子供でした。この神童が飛鳥の都で、法隆寺の釈迦三尊を制作した同郷の「止利(鳥)仏師」と運命の出会いをします。

この頃、都で仏教が盛んになり、大きな仏閣が各地に造られていました。この頃の止利仏師は各地の仏閣から本尊など沢山の仏像の依頼があり、てんてこ舞いの状態でした。その腕前は素晴らしく神の手などと、もてはやされていました。

この止利仏師も天生の生まれでした。お父さんが仏閣の建築材を仕入れに来て、地元の女性との間に産まれたのが、止利仏師と言われます。又月ヶ瀬である女性が川に写る月を飲み産まれたのが、止利仏師とも言われるなど色々な伝説が伝わっています。

「お父さん!天生という所は、天に生まれると書くだけあって、本当に不思議な所ですね。私達がタイムスリップしたのも、この天生とは本当に不思議ですね」

「お父さん。棟梁が止利仏師と会ったのはいつだったかしら?」「お母さん。忘れもしないよ。法隆寺の本堂の建築に携わっていた時、偶然に止利が棟梁に声をかけて来たんだよ」

「お前の顔といい、言葉といい、飛騨の生まれかい」棟梁がうなずくと「やっぱりそうかい。いい腕してると思ったよ。名前は?」「ワシは天生生まれの清助で、皆んなは清よと呼びやす。どうぞ宜しくお願いしやす」「そうか清よか、覚えて置くよ」こんな会話から始まり二人は同郷のよしみから仲良くなって行きました。

「お父さん!やはり出会いで何が生まれるか?分からないわね。私達も素晴らしい棟梁に出会って本当に嬉しいわ。こんな歌が閃いたわ」

  いつの世も 出会いし人が 道を決め

    墨壺夫婦  伽藍夢見て

そしてお父さんと私は仲良く抱き合って休みました。

この続きは10日に一回程度で掲載したいと思います。
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大工さんの三種の神器です。

よんべ

先日同級生の告別式に行って来ました。そこで懐かしい方言を聞き嬉しくなりました。「おい!下ちゃん。よんべお通夜にお参りしたか?」「おお!お参りしたぞ」

この「よんべ」とは「昨夜」という意味です。この言葉を何十年ぶりに聞きました。お爺ちゃん、お婆ちゃんが「よお聞けよ。よんべなぁ。甚さでなぁ。牛小屋の棒を刺すのが甘かったんやとよ。そしたら朝方牛が逃げ出しおって、川にはまり、大騒ぎしたんやぞ」こんな調子でよく「よんべ」を使いました。

先日テレビで「徳之島の方言」を子供に伝えようとするお父さんを見ました。聞いていましたが、何を言ってもみえるのか?全く判りません。

方言はその地域の文化であり、しっかりと残して行かなければならないと思います。

高山には「方言の本」が発刊されておりますが、この方言は峠一つ越えれば違い、伝承するには中々難しいことですが、残して欲しいと願うばかりです。

  よんべなぁ 忘れかけてた 方言に

    囲炉裏の煙  瞼濡らして

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よんべの里の浦安の舞です。

史実と文化

地域の活性化に多くのお金と時間を掛けて行われる「行事」が多くありますが、継続的に観光客が来るという話を余り聞いたことがありません。

それは「史実と文化を取り違えているから」ではないでしょうか。史実で人を集めても一過性に過ぎません。人は史実ではなく、その土地の文化を求めて来るのです。

一つの例として関ケ原町が行う「関ヶ原の合戦行事」です。これは史実であって、文化ではないのです。文化とは「そこに住む人々が、長い時間を掛けて作り上げた生活の姿」です。

では何故同じ岐阜県でも、高山市には沢山の観光客で溢れるのでしようか?それを生み出したのは、先人の知恵に他なりません。

雪深い山国であった高山市が、観光地として脚光を浴びるようになったのは「飛騨の匠文化」と江戸時代天領となった「江戸文化」のお陰です。正に「匠文化と江戸文化」が融合したものです。それは全て先人の知恵が生み出した「文化」そのものです。

改めて「地域の文化とは何か?」を問いかけることが必要ではないでしようか。

   人は文化を求めて集まり

     史実は一時の噴水と同じ

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高山祭りの屋台は匠文化と江戸文化が融合した「祭り文化」です。