昨日の朝、玄関を開けると小さな白い物が眼につきました。最初はゴミかと思いましたが、よく見ると交尾した白い小さな蝶でした。朝から大変縁起の良いものを見せて頂きましたが、一歩間違えば踏んでしまうところでした。

この蝶のようにどんな小さな生き物でも、命を授かり子孫を残すために命がけで生きています。しかし残念ながら、地球上の生物では最高の叡智を持った人間が、毎日のように残虐な殺し合いをしている、その報道に大きな矛盾を感じてなりません。

この小さな蝶はこの交尾が終われば、新しい子孫を残し、短い一生を終えるのではないかと思います。この小さな蝶は、与えられた命を粗末にすることなく生きているその姿と、人間同士が己の欲望のために殺し合う、又己の命を自ら絶つ、その姿を見ると「命とは何か? 生きるとは何か? 」を改めて考えさせられました。

先日30代で亡くなられた方の葬儀に参列しました。治療不可能な難病のため、生きたくても生きられない悲しい宿命に参列一同、唯々涙するばかりでした。なぜ世界には自爆テロなど己の命をかけ、罪もない人達を巻き添えにするテロ事件が後を絶たないのでしょうか? 自然界は生きるための弱肉強食の闘いであり、人間の場合は欲望の満足を得るために人間同士が殺し合う本当に残念な世の中です。

この小さな蝶から改めて命の大切を学び、与えられた命の中で、何をするためにこの命が授けられたのか?授けられた命にはその使命があるのではないかと気づきました。今日もその使命を探す旅をしながら、少しでも世の中のお役に立てるように頑張りたいと願っています。

「朝陽浴び 子孫求めて 蝶結び」