「等伯・親鸞両先人の生き様に学ぶ」

swnm82011-09-10


 私は今、新聞連載小説にはまっています。まずその一つは日本経済新聞に連載されている安倍龍太郎さんの「等伯」です。もう一つは中日新聞岐阜新聞に連載されている五木寛之さんの「親鸞」です。

 私は中日新聞岐阜新聞は取っていませんので、この親鸞は自宅に帰った時まとめ読みをするか、たまに朝食に喫茶店で読むかです。

 「等伯」とは、長谷川等伯といい、安土桃山時代から江戸時代初期を代表する日本画家です。この等伯に興味を持ったのは、昨年4月家内と京都に行った時「安土桃山の美 国宝障壁画 楓図・桜図 長谷川等伯・久藏作展」を真言宗智山派 総本山智積院で見ました。

 その楓図・桜図を描いた等伯・久藏親子の迫力に感動しました。この等伯の生き様を見ていると時代は違っても「一生かけて描いた夢に挑戦する」その姿にただ感動するばかりです。叉「自分が描く絵には決して妥協しない」と云う姿勢にも頭が下がります。

 親鸞は何年か前に新聞に連載され、今回は親鸞上人の越後へ島流しにあうところからです。最初は新聞を読んでも話しの流れが分からず、一念発起して「親鸞」の上下を買い、二晩で読みました。こんなに読書に集中したのは、本当に久しぶりでした。

 この親鸞上人に興味を持ったのは、私の家は親鸞上人を祖とする「浄土真宗 」だからです。五木寛之さんの小説を通して親鸞上人の生き様を知り「オイ!お前は己の信じた道を歩んでいるか?」と問いかけられている気がします。
 今年親鸞上人の750回忌御遠忌法要が営まれましたが、改めて長谷川等伯親鸞上人の生き様に学び、少しでも「自分の信じた道を歩むこと」ができればと願っています。

   先人の 歩む姿に なぞらえば 姿はずかし 我の器に
                          祐司