「ピイヒャララ、ピイヒャララ。 故郷のお祭りを訪ねて!」

『昨日は飛騨市神岡町山田の津島神社の例祭に行きました。25℃を越す晴天に恵まれ、最高のお祭り日和となりました。私は28歳までこの津島神社がある山田で育ちました。高校を卒業してからは、神楽の笛・小太鼓・大太鼓を担当しました。昨日の例祭で神楽・邦楽が奉納されますと、若き日々の思い出が沸き上がり感無量でした。私はこの神楽の笛・小太鼓・大太鼓を五線譜にし、口伝であったのを楽譜にしました。又獅子の笛・太鼓も同様に口伝であったのを五線譜の楽譜にしました。三十数年の年月が経ち、その楽譜はなくなったと聞きましましたが少し残念です。

先日書きました津島神社のしだれ桜(写真)は、まだ七分咲きでした。例祭に七分咲きとは近年にないことだそうです。昨日の私の神社での仕事は、数年前に奉納された刀の手入れです。その刀は有名な刀匠が打たれた現代刀の脇差しです。久しぶりにその脇差しの手入れをしましたが、刀匠の魂が伝わり鳥肌が立つほど緊張しました。三十数年に学んだ刀剣の知識が、故郷の氏神様のお役に立てるとは思いもしませんでした。

この津島神社には、飛騨地方では数少ない「にわか(余興)」があります。この「にわか」は1ヶ月前から若連中を中心に準備し、例祭当日の夜、参道を上山田・下山田両地区がその出来を競い練り歩きます。今年は上山田・下山田の両地区とも偶然にも、NHKの朝の連続ドラマ「げげの鬼太郎」でした。この例祭・にわかも氏子の減少により、持続して行くには大変厳しい環境にあります。この例祭・にわかを継続して行くために、元氏子の私も出来る限りお手伝いをしたいと考えております。若き日を振り返えり楽しい一日でした。』------------------------------------------------